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風見夢小説

2018年06月04日

ずかずか、という擬音がぴったりくるような歩き方をする人だった。もうすっかり夏だというのに、かっちりとスーツを着込んだ彼は、いつも周囲を威嚇するように歩いている。思わず威圧感に気圧されそうになって、しかし私は両手を握りしめ、口を開く。

可燃性の街

2018年06月01日

また来た。
密はうんざり、といった表情を見せた。遠くから鼻歌が聴こえてくる。十中八九、あの男に違いなかった。
捕まったらきっと面倒だ。前だって、散々よく分からない詩を披露された。人形のような顔をしているくせに、口だけはペラペラとよく回る、妙な男なのだ。
さっさと退散しよう。そう思って、密はゴミの山から立ち上がった。今日の収穫はまだなかったけれど、仕方ない。あの男が去ってから、金になりそうな物を探せば良いのだ。幸いにして時間はいくらでもある。
ところが、ガラガラ! という音と、ぎにゃあ! という素っ頓狂な叫び声がしたので、密はビクリと動きを止めた。カラカラ、と空き缶が転がっていく音が響いた。それから、密ははぁ、と溜息をつく。
「ほんとさぁ」
...

恒星たちの夜

2018年06月01日

『イナズマイレブン』二次創作小説 カップリング要素無し ブレイク組 2018年5月15日

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